日本発 No.34
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注ちゅうせん染手拭の出来るまで染料の入った1斗缶。色の調合も職人の経験が重要。注染には欠かせないじょうろ。注ぐ面積により大きさも数種ある。デザインにより、差し分け(色分け)、水ぼかし(染料を水でぼかす)、打ち合いぼかし(異なる2色以上の染料でぼかす)、細川染(2度、3度と繰り返し染める)などの技法を使用しあでやかな手拭いが出来あがる。また多色、ぼかし、細川染で染めあげる手拭いは多少色のずれがでたりもするが逆にそれが注染ならではの「あじ」となることもあり奥が深い染めでもある。整理、断裁をして完成2 のり置き作業生地の上に型を置き防染糊を引く、型を上げ生地を重ね糊を引く。この作業を繰り返す。職人の高技術が求められる。専用じょうろを使用し生地に染料を注ぎ、生地を重ねたまま染め上げる。作業台には真空ポンプ(バキューム)が付いており、ペダルを踏むと注いだ染料がいっきに生地を通過し染色される。4 注ぎ染め加工3 どて作り加工染料が流れないように「どて」をつくる。1 型張り作業柄となる型紙を木枠に貼り付ける。型は渋紙を使用。水洗が終わった生地を7〜8mの高さから吊り下げて自然乾燥させる。6 自然乾燥染め上がった生地を専用の水洗機にかけ、余分な糊や染料を洗い落とす。5 水 洗日本手拭い86

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